カーテンの裏地

日本の場合、光を通さない目的でカーテンに裏地を縫付ける場合があります。

ところが、ヨーロッパカーテンでは他の目的があります。

例えば、刺繍が施されたファブリックの裏は糸が抜けやすい為、裏地で補強します。

また、プリントファブリックなどは裏地で日焼けを防ぎます。

気に入ったファブリックを長く大事に使う為の裏地なのです。

カーテンの裏地の注意点は、表の生地と素材が同じである必要があります。

洗濯した時の伸縮率を同じにする為です。

ヨーロッパではコットンやリネンなどが主流で、同じ素材の裏地は明るい色が一般的です。

理由は、白に近くなると光の反射率が上がり、太陽熱を吸収し難くなるからです。

逆に、黒に近づくと光を通し難くなりますが、太陽熱を吸収するので、生地に負担がかかります。

夏の暑さ対策に遮光カーテンを選ぶお客様がいらっしゃいますが、逆に太陽熱を吸収することになり逆効果です。

例えば、虫眼鏡で太陽の光を集めて、白い紙より黒い紙が燃えやすいのと同じ理屈です。

日本で流通している遮光カーテンは黒糸を混ぜて織ったポリエステル素材が主流です。

夏場に遮光カーテンで陽を遮ると、熱が籠りやすくなるのでご注意を。

関連記事

  1. 日本国内で織られた天然素材のファブリック

    2023.10.2

    日本国内で織られた天然素材のファブリック

    ご新築のカーテンはリネン素材などの天然素材を採用したいというお客様。コロナ禍以降、天然素材にこだ…

    日本国内で織られた天然素材のファブリック
  2. STUDIO g『BOHEMIA』コレクション

    2022.08.7

    STUDIO g『BOHEMIA』コレクション

    ご紹介するのは、英国インテリアブランドCLARKE & CLARKE のサブブランド『STU…

    STUDIO g『BOHEMIA』コレクション
  3. STUDIOg コットンプリントのカーテンを納品

    2023.03.26

    STUDIOg コットンプリントのカーテンを納品

    『リビングのカーテンとダイニングのプレーンシェードを新調したい!』と、ご来店のお客様。店内のサン…

    STUDIOg コットンプリントのカーテンを納品
  4. ウエッジウッドの壁紙パネルを納品

    2023.02.14

    ウエッジウッドの壁紙パネルを納品

    ウイリアム・モリスのBrophy Embrodery のシェードに合わせて、壁紙パネルを納品しました…

    ウエッジウッドの壁紙パネルを納品
  5. インテリア用ファブリックの選び方

    2024.07.28

    インテリア用ファブリックの選び方

    カーテンの生地は椅子張りに使えるのか?生地の丈夫さにランクはあるのか?など、日本の場合インテリア用フ…

    インテリア用ファブリックの選び方
  6. マンションライフをインテリアで楽しむ

    2024.08.11

    マンションライフをインテリアで楽しむ

    分譲マンションを購入されたお客様のカーテンを納品しました。リビングのテラス窓は淡いブルーのイチゴ…

    マンションライフをインテリアで楽しむ
  7. リネンカーテンフェアでご購入頂いたお客様の声その3

    2025.05.12

    リネンカーテンフェアでご購入頂いたお客様の声その3

    2階にあるリビング・ダイニングで使用していたレースカーテンが傷んだので『リネンのカーテンに取り換えた…

    リネンカーテンフェアでご購入頂いたお客様の声その3
  8. リサイクルポリエステル素材のカーテン

    2023.08.5

    リサイクルポリエステル素材のカーテン

    地球温暖化は生活を脅かす深刻な問題だと今年の夏は特に感じます。その対策として、ゴミを減らす、化石…

    リサイクルポリエステル素材のカーテン
  9. 使うべきは天然素材のカーテン(その2)本当のエコ

    2023.06.4

    使うべきは天然素材のカーテン(その2)本当のエコ

    電気料金の上げにより、夏の節電対策が注目されています。お手頃価格な遮熱、遮光のポリエステルカーテ…

    使うべきは天然素材のカーテン(その2)本当のエコ

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。
PAGE TOP